団塊シニアの動向

 15.5.7

 第二次世界大戦後、世界は自由を謳歌・享受し、
 人類史上最大のベビーブームが到来。

 我国では、自由主義・プライバシーが声高く叫ばれ、
 伝統を捨て変質した奇妙な社会・文化が形成された。

 1946年~48年生まれは団塊世代と呼ばれ、
 生れ落ちてきた時から、同世代の中でもまれ厳しい生存競争にさらされてきた。
 団塊には、1950年生まれまで含むことがある。
 この世代の二世の多くは、
 既に成人し家庭を持つ団塊ジュニアとして消費の中心。
 元祖は、団塊シニアになった。

 少子高齢化で東京練馬区では、
 定員四十人で一学年一学級の小学校が増えた。
 二昔前のマスコミの話題主「でもしか先生」と
 ファミコン小僧の未来はうそ寒い。

 各学級五十人以上、一学年十クラスはざらの小学校時代。
 朝鮮動乱が終り、エネルギー革命で活気づいた筑豊炭田にも陰りが見えた頃。
 仲良しの同級生が強制労働者で来日していた家族と共に姿を消した。

 急速な所得倍増政策で経済は右肩上がり。
 受験競争の後のバラ色の未来は蜃気楼。 
 団塊最終組の社会へのスタート後に訪れた、まさかの第一次オイルショック。
 勤勉・革新的技術の開発で、環境問題・貿易摩擦を何とかクリア。
 しばしの狂騒経済のとどめはバブルの消滅。
 未来は幻滅。

 三月英国のロックバンド「ローリングストーンズ」が来日公演を行い、大盛況。 六十手前の現役長寿おじさんバンドのパワー炸裂。
 若いファンも少なくないが、大半は団塊シニアの支持。
 かって一世を風靡したGSバンドまでが再結成の動き。

 ここに日本経済再浮上のヒント。
 団塊シニアは、やがて引退するがどっこい堅実な貯蓄家。
 シニアの動向がビジネスを左右。

 今後、彼らの消費は本物志向の健康生活・種ゞなボランティア活動、
 生涯学習に向かう。

 国に策無く、年金が保証されない老人国家迫る。
 中小企業の創意・工夫で、老人・団塊シニアに役立つ産業・サービスが必須。
 後に控える韓国・台湾・中国で必ずや商機がくる。

 納税したいが、
 先ずは消費税アップの経済音痴の経済連トップに引導必要。
 恒産なくして恒心なし。

 消費税を五%に吊り上げた結果が、経済を奈落へ沈めたのを知らないか?
 日和見、テレビタレント紛いの世間知らずの評論家に物申す。


© Rakuten Group, Inc.